高圧電力コスト削減テレアポ|製造・倉庫・学校施設向けアプローチ術

高圧電力の料金削減を提案するテレアポは、独特の難しさがある。「電気の営業かと思って」という受付のシャットアウト、「新電力は怖い」という担当者の懸念、そして「誰が担当者か分からない」という情報不足。これらをどう突破するか、実際の現場トークから学べることをまとめた。


アプローチ先の特定:高圧電力の担当は誰か

まず高圧電力の契約管理をしている担当者にたどり着かないと話にならない。業種によって担当部署が異なる:

業種担当部署
工場・倉庫施設管理・総務
学校法人・幼稚園事務長
病院事務長・施設部
パチンコ・スーパー施設管理・営業推進

架電する前にリスト作成の段階で、業種ごとのアプローチ先を整理しておくことが重要だ。同じ「高圧電力の担当」でも、業種によって担当部署もキーマンの肩書きも変わる。


受付突破:「営業のお電話ではない」を先に宣言する

高圧電力系テレアポの最大の障壁は受付だ。「電力の営業」と聞こえた瞬間に断られる。

受付トーク例(製造・倉庫向け):

「現在◯◯様の工場でご利用の高圧電力の件でご連絡だったのですが、高圧電力についてお分かりになる施設管理のご責任者の方はいらっしゃいますでしょうか」

「その工場でご利用の高圧電力の件」という言い方は、「既存の契約に関する連絡」として受付に判断させやすい。訪問案内や確認事項のように聞こえるため、「業者からの提案」ではなく「何か手続きの件」として通りやすくなる。

担当者に繋がったらすぐに「新電力への切り替え営業ではない」と宣言するのが鉄則だ。

「新電力の会社に切り替えてください、という営業のお電話では一切ありませんのでご安心いただければと思います」

これを先に言わないと、担当者は「また新電力の営業か」と聞く気をなくしてしまう。


電気料金値上げをトリガーにする

高圧電力テレアポで最も使える切り口は、電気料金の値上げという外部環境だ。

「県内の電力会社の燃料調整費の高騰で、大体◯◯業の施設様ですと電気料金が1.3〜1.5倍になっているということが多かったのですが、◯◯様ではいかがでしたでしょうか?」

この質問を投げると、大きく2つの反応に分かれる:

  • 「そうなんですよ、上がっていて困っています」→ 課題確認済みで話が進む
  • 「まだ通知が来ていないです」→ 「4月からの値上げ通知が来るはずですので」と情報提供として続ける

どちらの返答でも次の話に繋げられる。「Yes/No」どちらでも展開できる質問設計が、テレアポトークの基本だ。


「新電力が怖い」懸念への対応

担当者の多くが新電力に対して警戒心を持っている。背景には、新電力会社の撤退・倒産ニュースがある。

「最近ですと高圧電力の新電力会社さんが撤退したり、基本料金が4倍になってしまったり、東京電力さんや東北電力さんが出資していた新電力の会社様が倒産してしまったりという状況もあったものですから、かなり逆風になっているとは思うんですね」

担当者の懸念を先回りして認めることで、「この人は分かっている」という信頼感が生まれる。「だから私たちは無料診断だけをお渡しする」というクリーンなポジションに移行しやすくなる。


無料診断・シミュレーション提供でアポを取る

高圧電力系テレアポのアポ獲得方法として有効なのが、無料の料金分析データ提供という形だ。

「今回データのお渡しだけなので、料金をすぐ下げますとかそういったご提案はできないのですが、現状よりも削減可能かどうかの分析結果をお渡しさせていただければと思っておりまして、一度◯日か◯日でご挨拶にうかがいたかったのですが」

「分析だけ」「データのお渡しだけ」という言い方は、担当者の心理的ハードルを下げる。「今すぐ変えてください」という話ではないので、「とりあえず話だけ聞いてみるか」という判断がしやすくなる。


訪問・オンラインどちらで設定するか

この業種のテレアポはオンライン商談より現地訪問の方が相性が良いケースが多い。工場や学校の担当者は「画面を見てもらう」より「施設を見て専門家が診断してくれる」という形の方が信頼感を持ちやすい。

「お近くに寄った際にご挨拶にうかがいたかったのですが、◯日か◯日でご都合いかがでしょうか」

「近くに来た際に」という言い方は押しつけ感を下げる。電話口で「来週行きます」と言うより自然に受け入れてもらいやすい。


成果報酬型のクロージングも選択肢に

担当者から「削減できたらどうなるんですか?」という質問が来た場合、成果報酬の仕組みを説明できるとより進みやすい。

「もし現状よりも削減可能だった場合、分析を元に電力会社と交渉いただくことも可能ですし、私たちのサポートが必要であれば、交渉して削減できた場合のみ手数料をいただく完全成果報酬でお受けすることも可能でして」

「成功報酬なら損はない」という判断がしやすくなる。リスクゼロの提案は、担当者が稟議を通す際にも説明しやすい。


太陽光パネルの提案を絡める場合

電力コスト削減と並行して太陽光パネルの設置提案を行う場合、経済産業省の支援制度を切り口にすることで「補助金の活用」という文脈で話を進められる。

「昨年から経済産業省さんの支援も入りまして、無料で設置できる場合も多かったので、どのくらいの削減ができるのかというシミュレーションを、一つの参考にしていただければと思うのですが」

「再生エネルギーで発電すると、通常より20%高値で売電できる仕組みがある」という情報を絡めると、コスト削減だけでなく収益改善という訴求も加わる。


まとめ

高圧電力テレアポで製造・倉庫・学校施設に刺さるポイント:

  1. 受付突破は「その施設の高圧電力の件」という既存契約連絡風の言い方で入る
  2. 担当者には「新電力への切り替えではない」を最初に宣言して警戒を解く
  3. 値上げというトリガーで課題確認し、無料診断・シミュレーション提供でアポに繋げる

電気料金は継続的なコストなので、担当者の「関心はあるが動いていない」状態が続きやすい領域だ。「無料診断だけ」という低リスクな提案は、多忙な担当者の意思決定を促しやすい。

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