インフルエンサーマーケティング営業のテレアポ術|購買データで差別化する提案法
インフルエンサーマーケティングの営業テレアポは、「うちもやってます」「効果が見えにくいんですよね」と言われがちな領域だ。SNS広告やインフルエンサーの活用は多くの企業が取り組んでいるが、成果に満足している担当者は意外と少ない。
だからこそ、「購買データに基づいたインフルエンサー選定」という切り口は刺さる。今回は、大手グループのデータ基盤を活かしたインフルエンサーマーケティングのテレアポ手法を見ていこう。
受付突破:グループ名の知名度を活かす
インフルエンサーマーケティングのテレアポでは、自社の知名度やグループ名を最大限に活用する。
「大手鉄道グループの広告代理店でして、マーケティングのSNS広告などをご出稿されている担当者様はお手すきでしょうか」
「大手鉄道グループ」と聞くだけで、受付は「ちゃんとした会社だな」と判断する。無名の広告代理店からの電話とは受け取り方が全く違う。
用件を聞かれた場合:
「鉄道を運行しているグループでして、利用ユーザーに対しての独自のマーケティングのお話になりますので、マーケティングのご担当様がいらっしゃるかと思いまして」
「独自のマーケティング」という言い方がポイント。「広告を売りたい」ではなく「独自の手法がある」と伝えることで、「何だろう?」と興味を引く。
担当者への切り出し:大手企業の実績で信頼構築
担当者につながったら、実績のある大手企業名を出して信頼を構築する。
「大手食品メーカー様やスナック菓子メーカー様で独自のSNSやインフルエンサーマーケティングから戦略まで携わらせていただいておりまして」
具体的な企業名(匿名化して)を出すことで、「大手と取引がある会社なのか」と安心してもらえる。B2Bの広告営業では、実績がすべてだ。
差別化ポイント:購買データ × インフルエンサー選定
一般的なインフルエンサーマーケティングとの最大の違いは、リアルな購買データに基づいたインフルエンサー選定ができることだ。
「なかなか効果・成果が見えづらいインフルエンサーマーケティングですが、利用ユーザーのビッグデータや広告の経験をもとに、適切にアプローチできますので、かなり精度が高いアプローチが可能でして」
さらに具体的に:
「御社の販売する商品のセグメントから、適切なタレントさんや、御社製品を購入しているユーザーがよく見るクリエイターをキャスティングして、新製品や注力したい製品を紹介するなど、独自の手法でアプローチが可能なんです」
ここが肝だ。通常のインフルエンサーマーケティングでは、「フォロワー数が多いインフルエンサーを使う」という粗い選定になりがち。しかし、購買データがあれば「この商品を買っている人がフォローしているインフルエンサー」をピンポイントで選べる。
現状確認の質問で課題を引き出す
「そういったクリエイターさんやインフルエンサーマーケティングなどは御社でも行っていらっしゃいますでしょうか?」
やっている場合
「そうなんですね。効果測定はどのようにされていますか? 実は多くの企業様が『効果が見えにくい』とおっしゃっていまして、そこを購買データで可視化できるのが強みなんです」
やっていない場合
「かしこまりました。今はリスティング広告やSNS広告が中心ですか? インフルエンサーマーケティングは初めてという企業様でも、購買データに基づいて最適なクリエイターを選定しますので、成果が出やすい仕組みになっています」
EC連携の横展開トーク
大手ECモールを運営しているグループの場合、さらに強力な提案ができる。
「ECモールの会員データをもとに、御社製品を購入しているユーザーがよく見るクリエイターをキャスティングして、新製品を紹介するなど独自の手法でアプローチが可能です」
4,000万人以上の会員の購買履歴と閲覧データを持っているというのは、広告代理店としては圧倒的な強みだ。テレアポでは「オンラインだけでなくリアル店舗の購買データまで使える」点を強調しよう。
アポ取得のクロージングパターン
インフルエンサーマーケティングの提案は、30分のオンラインアポに誘導するのが基本だ。
「もちろん今すぐに何か導入してほしいわけではなくて(笑)。御社と近しい事業者様で、人気タレントさんのSNSを利用したマーケティングの事例などを含めて、後日改めて30分ほどオンラインでお時間をいただければと思っておりまして」
事例ベースでアポを取るのが鉄板だ。「うちと似た業界でどんな成果が出ているのか」は、マーケティング担当者なら知りたい情報だ。
テレアポリストの作り方
インフルエンサーマーケティングのテレアポでは、リスト作成の段階で成果が決まる。以下のような企業を優先的にリストアップしよう。
| 優先度 | ターゲット企業の特徴 |
|---|---|
| 高 | ECサイトを自社運営している |
| 高 | SNS公式アカウントを積極運用している |
| 中 | テレビCMを出稿している(予算あり) |
| 中 | 新商品の発売頻度が高い |
| 低 | BtoB中心の企業(ニーズが限定的) |
事前にターゲット企業のSNSアカウントをチェックしておくと、電話口で「御社のInstagram拝見しました」と言えて、個別感が出る。
まとめ
インフルエンサーマーケティングのテレアポは、「効果が見えにくい」という業界共通の課題に対して、「購買データで精度を上げる」という回答を用意することが最大の差別化になる。グループの知名度を活かした受付突破、大手企業の実績による信頼構築、そして事例ベースのアポ取得。この3ステップを押さえれば、広告営業のテレアポでも確実にアポが取れるようになる。
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